ティーボール審判法
日本ティーボール協会の公認指導者は、”ティーボール・ティーチャー”と呼称している。
文字どおりティーボールの先生として、明るく、楽しいティーボール環境をつくることが期待されている。
そのために、本協会の公認指導者は、審判員であると同時に、試合中にワンポイント・アドバイスができる指導者(先生)であることが要求される。
より優れたティーボール・ティーチャーになるためには、まず、審判法の要点を正しく理解し、声とジェスチャーにめりはりがある審判員になることが大切である。
審判員の心構え
審判員は、
①当該プレーを見やすいところまで素早く動く。ただし、あまり近づきすぎないようにする。
②安定した姿勢で立ち止まり、構える。
③当該プレーを見続けて裁定する。
以上の3項目には、特に留意したいものである。
審判員の宣告用語と基本動作
「プレイボール」(試合開始)
打者に正対して立つ。両足を少し開いて(閉じていてもよい)直立の姿勢。
右手を頭の位置まで挙げる。手の平は指につけて前方に向ける。
「プレイ」(プレーの再開)
同上(再開ができる状態か否か、よく見極めて宣告する。)
プレイ宣告後の構え
打者のバットがボールに触れているかを見極めるため、ティー台とボールの接触点をよく見る。
「タイム」(プレーの中断)
両足を聞き(閉じていてもよい)、両手軽く握って耳のところに置き、両手を開いて(45度の角度)頭上に挙げる。
球審または塁審は連動して同じ動作をする。
「ストライク」(打者が空振りしたとき)
右手を頭上に挙げ、肘を90度に曲げる。左手は体の前面で軽く握る。
「ファウル」
※バットがボールに触れないでティー台のみを打った時、バントやプッシュバントをした時、プレイ宣告後10秒以内で打撃しないとき、軸足を2歩以上動かして打撃したとき
両足を開き(閉じていてもよい)、両手を軽く握って肩の前に置き、頭上斜め前方(45度の角度)に開いて挙げる。
「ファウルボール」
基本動作は、前述の「タイム」と同様。ファウルラインの(延長)線上まで素早く動いて正確に裁定する。
「フェア」
※フェアボールかファウルボールの際どい場合のみコールする
腰を落とし、フェアグランドに向けて手を差し出す。
「セーフ」
腰を落とし、両手を胸の前から真横に伸ばす。
「アウト」
右手を軽く開いて前方に伸ばし、軽く握りながら肘を90度曲げる。
「ゲームセット」(試合終了)
両足を閉じて(開いていてもよい)、右手を頭上前方に挙げる。
塁審の基本的な構え
走者がいない時は、1塁ベース後方で、ファウルラインをまたいで位置する。走者がいない時は、この限りでない。
素早くティー台を移動
本塁でのプレーが予想される時、球審はティー台をバッターズサークル外へ素早く移動させる。